書籍タイトル
おんなのことば
著者
茨木のり子
出版社
童話屋
発売日
1994年8月1日
この本の要約
『おんなのことば』は、詩人・茨木のり子による詩集で、女性としての感性や視点を反映した言葉が詰まった作品です。本書は、茨木が女性の人生における喜びや悲しみ、孤独や希望を独特の詩的表現で描き、読者に深い共感を呼び起こします。日常の中で感じる微細な感情や、自分自身と向き合う過程が、繊細かつ力強い言葉で表現されています。
第1章: 自分の感受性くらい
「自分の感受性くらい」という代表作を通じて、自分の内面と向き合い、自分自身を守り育てる重要性が語られています。周囲の影響に流されず、自己を肯定する力が詩に込められています。
第2章: 女の子のマーチ
この章では、女性の成長と日常の中での苦悩や喜びが、行進のようなリズム感のある詩で描かれています。女性が持つ強さや希望が力強く歌われています。
第3章: わたしが一番きれいだったとき
戦争や時代の移り変わりの中で、女性が失ったものや、青春の輝きが語られる詩です。過ぎ去った時代への郷愁と、その中で女性がどのように自己を見出していくかが描かれています。
第4章: 汲む
最後の章「汲む」では、日常の中で見落とされがちな小さな美しさや、見えない努力が描かれています。この詩は、詩集全体の締めくくりとして、日々の中に潜む深い意味を汲み取ることの大切さを教えてくれます。
全体を通して
『おんなのことば』は、女性として生きることの苦悩や喜びを、詩を通して深く掘り下げた作品です。茨木のり子の詩は、女性の感情や経験に寄り添い、自己を肯定する力を与える言葉が溢れています。特に「自分の感受性くらい」や「わたしが一番きれいだったとき」などの代表作は、多くの読者に愛されています。
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本の評価
4.1/5
レビュー
茨木のり子の詩は、女性の繊細な感情や人生の真実を深く掘り下げており、読むたびに新たな発見があります。
「自分の感受性くらい」が特に印象的で、自分の内面を守る大切さを改めて感じました。茨木の言葉が心に響きます。
この詩集は、日々の中で忘れがちな小さなことに目を向けるよう促してくれます。繊細ながらも力強い表現が素晴らしいです。
「わたしが一番きれいだったとき」の詩が、女性としての時間の経過や変化を美しく描いており、深い共感を覚えました。
茨木のり子の詩集は、日常生活の中で感じる感情を詩に昇華させており、心に残るものが多いです。何度も読み返したい一冊です。