書籍タイトル
ショートケーキは背中から
著者
平野 紗季子
出版社
新潮社
発売日
2024年8月29日
この本の要約
『ショートケーキは背中から』は、フードエッセイスト平野紗季子が20年間にわたり食を通じて世界を探求してきた体験を綴ったエッセイ集です。著者は、実家の食卓から名店まで、あらゆる場所で食事を通じて感じた喜びや驚きを描き、食に対する情熱を表現しています。食べ物を深く味わうことで、人生や世界を理解しようとする彼女の視点が印象的です。
第1章: 食べ物との最初の出会い
著者の幼少期からの食への興味が語られ、食が世界への窓口として機能してきた過程を描きます。
第2章: 名店を訪れる旅
実家を飛び出し、国内外の名店での食体験を通じて、食べ物が人間の感情にどのように影響を与えるかを探ります。
第3章: ショートケーキの背中から見る世界
タイトルに込められた意味が展開され、食事を背面から見るというユニークな視点を通じて、見逃しがちな本質を探ることの重要性が強調されます。
第4章: ごはん100点ノート
著者が個人的に記録してきた「ごはん100点ノート」の紹介。このノートは、彼女が食事の中で見つけた特別な瞬間を集めたものです。
全体を通して
このエッセイ集は、単なる食事の記録ではなく、食べ物がいかにして人生の一部であり、日常の中で深い意味を持つかを示しています。平野紗季子は、食を通して世界を理解しようとし、食べ物を他者とのつながりや自己理解の手段としています。「背中から」という視点は、普通の角度では見えない食事の背後にある本質に光を当てる象徴的な表現です。
商品URL
本書の評価
評価: ★★★★☆(4/5)
レビュー
平野の食への情熱があふれ、読者も食事の見方を変えられると感じました。
「背中から見る」という視点は斬新で、日常を新しい角度から楽しめる気づきを与えてくれました。
食べ物を通して喜びや悲しみを表現する著者の筆致に共感しました。
味や感覚が緻密に描写され、読者も著者と同じ体験をしているような気分になります。
理解しづらい表現もありましたが、その分食について考えさせられる内容でした。
まとめ
『ショートケーキは背中から』は、食を通じて世界や自分を理解しようとするユニークなエッセイ集です。平野紗季子の視点は、食べ物に新しい価値を見出す手助けとなり、日常の食事に深みを与えてくれます。食に興味のある方だけでなく、日々の小さな喜びを見つけたい方にもおすすめです。