書籍タイトル | 謎の香りはパン屋から |
著者 | 土屋うさぎ |
出版社 | 宝島社 |
発売日 | 2025年1月10日 |
どんな人におすすめの本か
- 日常の小さな謎解きを楽しみたい方
- 焼きたてのパンの香りに癒やされたい方
- 温かい気持ちになれるミステリーを読みたい方
本の要約
漫画家を目指しながら、大阪府豊中市にあるパン屋「ノスティモ」でアルバイトをする大学一年生の市倉小春。ある日、小春は親友の由貴子に、一緒に行くはずだったライブビューイングをドタキャンされてしまいます。誘ってきたのは由貴子のほうなのに、どうして?疑問に思った小春は、由貴子の行動を振り返り、意外な真相に辿りつくのです。
「ノスティモ」には、様々な謎が持ち込まれます。
クロワッサンから、フランスパンから、シナモンロール、チョココロネ、そしてカレーパン。焼きたてのパンの香りが漂う中で、小春は持ち前の観察眼と洞察力、そして豊かな想像力で、それらの謎を解きほぐしていくのでした。
本作は、焼きたてパンが日常の謎を解くカギとなる連作ミステリーです。小春の推理と活躍を通して、日常に隠された小さな謎解きの楽しさを味わってみませんか。
第1章:クロワッサンの秘密
小春は、常連客の女性がいつもクロワッサンを買っていくことに気づきます。しかし、その女性はいつもクロワッサンを少しだけ残して持ち帰るのです。小春は、その理由を解き明かそうとします。
第2章:フランスパンのメッセージ
小春は、フランスパンに挟まれたメモを見つけます。そこには、暗号のような言葉が書かれていました。小春は、その暗号を解読し、メッセージに込められた意味を探ります。
第3章:シナモンロールの香り
小春は、店内でシナモンロールの香りがいつもより強く漂っていることに気づきます。しかし、シナモンロールは普段と変わらず売れていました。小春は、香りの原因を突き止めようとします。
第4章:チョココロネの行方
小春は、子供が楽しみにしていたチョココロネがなくなっていることに気づきます。しかし、店内には誰もおらず、チョココロネがどこに行ったのか分かりません。小春は、チョココロネの行方を追います。
第5章:カレーパンの真実
小春は、人気のカレーパンの味がいつもと違うことに気づきます。しかし、店長はレシピを変えていないと言います。小春は、カレーパンの真実を突き止めようとします。
全体を通して
「謎の香りはパン屋から」は、日常に隠された小さな謎解きの楽しさを教えてくれる作品です。主人公の小春は、持ち前の観察眼と洞察力、そして豊かな想像力で、様々な謎を解き明かしていきます。その過程は、読者も一緒に謎解きをしているような感覚になり、ワクワクとした気持ちにさせてくれます。また、本作は、焼きたてのパンの香りが漂う中で物語が展開されるため、読んでいると心が温かくなり、優しい気持ちになれるでしょう。日常の小さな謎解きを通して、心の豊かさを感じられる一冊です。
読者レビューを一部紹介
Amazonレビュー
- ★★★★★ 焼きたてパンの香りが漂ってくるようで、とても癒やされました。
- ★★★★★ 日常の小さな謎解きが面白く、続きが気になりました。
- ★★★★☆ 主人公の小春が魅力的で、応援したくなります。
- ★★★★★ パン屋を舞台にしたミステリーという設定が斬新で面白いです。
- ★★★★☆ 読後感が良く、心が温かくなりました。
楽天ブックスレビュー
- ★★★★★ パンの描写がとても美味しそうで、お腹が空きました。
- ★★★★★ 謎解きとパンの香りが絶妙にマッチしていて、新しいタイプのミステリーでした。
- ★★★★☆ 日常の謎なので、身近に感じられて楽しかったです。
- ★★★★★ 小春の推理が冴え渡り、読み応えがありました。
- ★★★★☆ 読んでいると、優しい気持ちになれます。
まとめ
「謎の香りはパン屋から」は、焼きたてパンの香りに包まれた、日常ミステリーです。日常の小さな謎解きを通して、心の豊かさを感じられる一冊です。